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2024/11/23 08:04 |
001:きつねのはなし
ずっと放置しておりましたが、生きてます(笑)

きつねのはなし」森見 登美彦

先ほど表題作で放棄しようとしていた「きつねのはなし」を読み終えました。
こういったネタや展開は好みな上に読みやすく途中まではかなりに面白かったのですが、あまりに全てがそのまま放置なので消化不良甚だしい話でした。

一番始めに収録されている「きつねのはなし」は、提示された謎や不気味な出来事がはっきり解明されないまでも、少し位ほのめかしてくれれば面白 かったと思います。しかも、狐面は気持ち悪いという雰囲気作りの為だけに出てきたみたいですし。何か意図があってここまで中途半端なのか、こういう雰囲気 が描きたかっただけで満足な話なのか全く判断つきません。
あまりに不親切なのでもう続きの三話は読むのをやめようとと思ったのですが、折角図書館の予約百人弱待ちの状態から待ち続けてようやく借りられたのだからと、自分を騙し騙し何とか読了。
「果実の中の龍」「魔」「水神」と続き、その中に『芳蓮堂』という骨董屋や『ケモノ(正体分からず)』『龍の根付け』という共通した物が出てくる 点はなかなか良かったです。個人的には全てがリンクした話が好きですが、「果実の中の龍」ではナツメさんと須永さんの立場が入れ替わっていたりというあや ふやなリンクもこれはこれでありかもしれません。
元から連作ならともかく、元は表題作のみであとは付け足した物だと思うとかなり微妙ですね。面白かった様な、面白くなかった様なと、感想までもはっきりしない小説でした。
なので評価は、★2つ。
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2007/12/18 11:37 | Comments(0) | TrackBack() | 【読書】

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